園舎 自然との調和、人が生活する場としての暖かみ、そして子どもの冒険心を搔き立てる、有機的なフォルムが特徴。設計・建築はシュタイナー建築で有名な村山雄一氏(代表作にあけぼの子どもの森公園等)。1998年建設当時の写真。 内部はすべて木造。壁は珪藻土、塗料はオスモの自然塗料など建築素材も自然な物。子どもが穏やかに落ち着いて過ごせるよう自然なやわらかな光を重んじ、電光は布で覆うことで子どもに過度な刺激を与えない工夫を行っています。 ホールの内部。内部は曲線で構成され、天井は子どもの想像力を引き出すよう高く設計され、開放的な空間となっています。 園庭 ワクワクは、子どもの最大の原動力となります。子どもの遊びの中心となる園庭は、子どもの頭・心・体の発達を促す上でとても大切な場所。当園では、以下のことを大切にし、園庭づくりを行っています。 ・「冒険心」や「想像力」を掻き立てる場であること ・自然の資源(水、土、木々等)をふんだんに使えること ・子どもの創造性を存分に発揮できる場であること ・危険(火、高さ、工具等)を排除しすぎないこと ツリーハウスは、子どもの想像力、冒険心を引き出す、当園を象徴するものの1つです。 星野リゾートなどの国内外の多数のツリーハウスプロジェクトを手掛ける小林崇氏に依頼し、2009年1月に完成しました。 その際こだわったことは、簡単にはのぼれないこと、園舎の2階の眺めよりも高い眺望が望めること。 登る補助はロープ一本のみであり、年少、年中と何度も挑戦と失敗を繰り返すことで、やっと登れるようになります。 登る時の集中と緊張が高まった表情、初めて登り切ったときの達成感に満ち溢れた子どもの顔は格別です。 老朽化に伴い、2018年に卒園生の父であるDomahouse金子徹氏によって再構築され、現在は2代目ツリーハウスが活躍しています。 思いっきり泥遊び、水遊びができるのも、当園の特徴です。 2か所の井戸水から制限なく水を使え、公園や家では難しいダイナミックな遊びが楽しめます。 土は水の混ぜ加減により、いかなる形にも変えられる、子どもの創造性、感覚を養う、恰好の遊び道具です。 そのため、土選びにもこだわり、子どもが扱いやすいやわらかさを持ち、水加減により様々な表情を見せる良質な成田の山砂を園庭全土に敷き詰めています。 そのため、砂場のみならず、園庭の各所で子どもが土で様々なものを創作している様子が毎日みられます。 裸足で木登りをしている子をよく見かけるのも当園の特徴です。 当園には、やまもも、びっくりグミ、枇杷、金柑、椎、柿等、季節の実がなる木々が生い茂り、こどもは自ら登って収穫し、季節の味覚を楽しみます。 園庭の片隅には木工コーナーが設けられ、子どもは自発活動の時間に木工工作を楽しめます。 また、ここは子ども達の目の前で用務員が新たな遊具を製作したり、父母のサークルが染物や木工を行ったりする場所でもあり、子どもは常にものづくりを身近に感じて生活をします。